繋がる空の下、繋がらない電話
私は彼を、困らせてしまったのかな。だから連絡もくれなくなった?
シュン、と見るからにしょげた私を可哀想に思ったのか、晴海は私の背中を優しく撫でてくれた。
「意地はってたって損するだけよ。素直に寂しいから声を聞かせてって言えばいいじゃない」
そう言われて、自分の中に渦巻いている本心に気づく。
そうか。
悔しいような気分でずっと居たけれど。
私、ホントは寂しいんだ。
「……ごめんなさいって言う」
「そうね。メールじゃダメよ。やっぱり声で伝えないと」
「でもかけても繋がらない」
「一回や二回で諦めてるからよ。もっと本気度を伝えないと。絶対に捕まえられる時間とかあるでしょ」
「……」
そんな時間、あるのかな。
メールの返信が多いのは昼休み。
でも昼休みに心をかき乱されると仕事にならない。
朝はお互いに会社に出るだけで精一杯だろうし。
「諦めるなら、付き合いもここまでよ」
脅すように言われて、肝が座った。
隼也と別れたくない。
だから、ここで諦めるわけには行かないんだ。