Place of the fate〜運命の場所〜
「うーん、別に。そこまで興味ないなぁ」
そう答えると同時、ガッとあたしの肩を掴む梨花。
「なんで!!ここ女子高だよ!!?出会いないじゃん!!しかし!!あんなイケメンが自ら女子高に来たんだよ!!チャンスじゃん!!!!」
すごい迫力で梨花はあたしに力説する。
「や、自らって言っても、仕事だからでしょ」
「そんな細かいことはどうでもいいの!!!ほら!!早くしないと周りの飢えてる女たちに捕られるよ!!」
確かに・・・・・。
周りを見ればほとんどの女子が窓際に張り付き、外に熱い視線を向けている。
中には、
「聖さーん!!」
なんて言って声をかけている子までいる。
だけど、当の本人は全く無視。
こちらへ振り返る素振りも見せない。