Place of the fate〜運命の場所〜
「っていうか、どうやってみんな名前知ったの」
そう問いかけると、
「んー、なんか他のクラスに聖さんのいとこがいるらしくって。その子が教えたらしいよ」
そういうことね。
その時、次の授業である数学担当の野山先生が教室に入ってきた。
「おらー、みんな席付けー。授業はじめるぞー」
その声に窓際に張り付いていた子たちがぞろぞろと自分の席へと移動する。
聖さん・・・・・かぁ。
ま、関わることないだろうし。
そう思い、黒板へと視線を移動させようとした時。
バチッ。
急に上を向いた聖さんと目があった。
瞬時にそらす視線。
・・・・・あれ、なんで急いで視線外したんだろう。