Place of the fate〜運命の場所〜
ガガガガガガッ!!!
キィィィィィィイン!!!!
建設現場の前。
頭に響くその音にあたしは顔をしかめる。
正門は工事現場を過ぎたところにあるから、避けて通ることはできない。
この音、頭に響くから嫌なんだよねぇ。
特にキーンって音とか。
そう思い眉間に皺を寄せながら歩いていると機械の音に混ざって、
「あ、」
という声が聞こえた。
その声に反応して振り返ると、そこには“聖さん”の姿が。
とりあえず目が合ったので、会釈だけして去ろうとすれば、
「あ、ちょっと待って」
と呼び止められてしまった。