Place of the fate〜運命の場所〜

・・・・・うっわー、自分で言っちゃう?普通。




そう思っていると、




「や、今の冗談だから。引かないで」




慌てたように聖さんが言った。




「はぁ、そうですか。じゃ」




一礼して去ろうとするあたしの腕を、




「ちょちょっ」




と言って捕まえた聖さん。




「なんですか。まだ何か用ですか。気安く女子高生に触って、セクハラで訴えますよ」




なかなか帰してくれない聖さんに、だんだんとイライラし始める。




「わ、そんな怒んなよ。女子高の奴がセクハラで訴えるとか、冗談に聞こえねーって」




掴んでいた腕をパッと離すと、聖さんは困ったように頭を掻いた。




「あのさ、なんでそんなつまんなさそうなの?」




その言葉に、?が頭に浮かぶ。




あたし、そんなつまんなさそうにしてるっけ?



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