Place of the fate〜運命の場所〜
「でも~、」
まだ何か言いたそうな周りに、ついにイライラが爆発しそうになったとき。
「はーい、終了終了。このままじゃ咲、爆発しますよー。質問はおしまい!!散った散ったー」
今登校してきたのか、梨花がかばんを持ったままあたしのところに来てみんなを席に戻した。
「・・・・・ありがとう梨花」
そう言ってあたしは机に突っ伏する。
「全然。こういうのは友達の役目ですから」
チラリと梨花を見上げれば、フン、と鼻を鳴らして得意げにあたしを見下ろしていた。
「で?聖さんと何話したの!?」
「お前もか!!!!!」
―――――――――・・・・・
「あ、」
「・・・・・チッ」
放課後、あたしは工事現場の前で再び顔をしかめた。
見つからないように気配消してたのに。