Always
相変わらず、お節介なままだと思った。

謝るのは、私の方だよ?

何で阿久津くんが謝ってるの?

私はその場から逃げ出した。

目についた商品をいくつかカゴにつめ込むと、レジで会計を済ませる。

逃げるようにスーパーを出て、マンションについた。

「あっ、おかえ…」

走ったせいで息が荒い私を、風吾さんが驚いた顔で迎えてくれた。

「ただい、ま…風吾、さん…」

ペタリと座り込んだら、脚に地面の冷たい感触が伝わった。

「走って帰って、どうしたんですか?」

風吾さんが玄関にいる私のところに歩み寄ってきた。
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