Always
「2人だけの結婚式、と言うことですか?」

そう言った私に、
「招待客は少なめの、小さな結婚式と言うのがいいかも知れませんね」

風吾さんは笑った。

「ご飯を食べながら会場とかいろいろ決めましょうか?」

続けて言った私に、
「そうしましょう。

2人で一緒に、時間をかけて決めましょう」

風吾さんは賛成してくれた。

私、今すごく嬉しい。

風吾さんと一緒にいること。

風吾さんと手を繋いでいること。

風吾さんと一緒に、未来の話をしていること。

それらはとても嬉しくて、とても幸せだ。

「――芹沢?」
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