Always

「もう、大丈夫か？」

優しく微笑みながら聞いた父親に、
「うん、元気になった」

私は笑って答えた。

「無理するなよ。

体調が悪い時は悪いって言えばいいからな」

ポンポンと頭をなでてくれた父親に、
「――うん…」

私は首を縦に振ってうなずいた。

父親に、心配をかけたくない。

父親を、裏切りたくない。

私は、“あの人”じゃない。

“あの人”みたいに、決して父親を捨てたりしない。

中学２年生のあの日、心の中で何度も誓った。