メロンジュース
「…あのさ」

あきらかに不機嫌そうなナナの声に視線を向けると、彼は声と同じように不機嫌そうな顔で腕を組んでいた。

「ある意味それ、俺に対しての当てつけでもあるんだよな?」

ナナは長身のメグを見あげて、にらみながら言った。

「うらやましいか?」

メグはニッと笑って、あたしと繋いでいる手をナナに見せた。

「クソ、俺も後10センチくらい背が高かったらよかった…」

ナナは毒づくように呟いた。

えっ?

どうしたんだ?

年が明けたとたん、おかしなことばかりが連続で起こっているような気がする。

そう思った時、
「久しぶりー」

その場をさえぎるようなソプラノのキレイな声が、あたしたち3人の耳に入った。
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