龍神様との恋愛事情!

「龍神様って、美形?」


「は……?」


今の流れで、なんでそんな質問が飛び出てくるの?


私が呆れてポカンと放心していると、お母さんが迫ってきた。


「ちゃんと答えなさい、沙織。どうなの?美形?カッコイイ?」


「へっ!?えーっと…」


ちらっと隣を見る。

ニコッと笑みをくれる千早様。



「……………うん。カッコイイ…です」


俯き加減の小さな小さな声で言ったら、千早様に頭をよしよしと撫でられた。

どうしよう。

顔、赤くなってなければいいけど…。


「なら決まりね。お嫁にいってらっしゃい」


「はっ!?お母さん!?」


「龍になるのを防ぐためには、龍の世界に行かなきゃいけないんでしょ?沙織一人じゃどうしようかと思ってたけど、旦那がいれば心強いじゃない」


< 141 / 564 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop