龍神様との恋愛事情!
「龍神様って、美形?」
「は……?」
今の流れで、なんでそんな質問が飛び出てくるの?
私が呆れてポカンと放心していると、お母さんが迫ってきた。
「ちゃんと答えなさい、沙織。どうなの?美形?カッコイイ?」
「へっ!?えーっと…」
ちらっと隣を見る。
ニコッと笑みをくれる千早様。
「……………うん。カッコイイ…です」
俯き加減の小さな小さな声で言ったら、千早様に頭をよしよしと撫でられた。
どうしよう。
顔、赤くなってなければいいけど…。
「なら決まりね。お嫁にいってらっしゃい」
「はっ!?お母さん!?」
「龍になるのを防ぐためには、龍の世界に行かなきゃいけないんでしょ?沙織一人じゃどうしようかと思ってたけど、旦那がいれば心強いじゃない」