龍神様との恋愛事情!
そんなあっさりと…。
「それに、お嫁に出すって考えた方が別れも辛くないしね。ほら、いつかは女の子は離れちゃうんだから。海外に嫁に出したと思えばいいのよね」
お母さんの思考が珍しく柔軟だ。
どうしたんだろ。
スムーズに話が進み過ぎて、なんか怖いよ。
「お母さん、どうしたの?もっと疑うかと思って身構えてたんだけど…」
正直な気持ちを口にしたらお母さんは照れたように苦笑した。
「実は……私も昔、龍の話はお母さん…香織おばあちゃんから聞いたことあったのを、思い出してね…」
おばあちゃんが、龍神様の話を!?
「信じてみようかなって思ったのよ。二人の話を」
「お母さん…」
「だって私の母親と娘が言うんだもん。信じないわけにはいかないでしょ?ね?お父さん?」