龍神様との恋愛事情!
「ん?どういう意味かな?」
「だから、その…日用品を持っていった方がいいのかなって…」
「ああ。そのことね。いらないよ。全て向こうに揃ってるから大丈夫。安心して身一つで来るといいよ」
そっか。
なら本当に安心。
でもケータイとかは持って行こうかな…。
あ、電波通じないかも。
「でも不思議よね~。目の前に美形の龍神様がいるなんてねぇ?あ、お茶菓子食べるかな?」
お母さんがテーブルに置いてあったお菓子を私達の方に勧めてくれた。
これ、おばあちゃんのお土産に買ってきたフィナンシェだ。
美味しいんだよね。
一個食べるとまた次が食べたくなって止まらなくなる。
太りそうだからバカバカ食べられないのが残念でならないよ。