龍神様との恋愛事情!
「え~、抱きしめたいな」
「ダメです。寝て下さい」
「…わかったよ。好きになってもらいたいからね。言う通りにするよ」
そう言うと千早様も布団に入った。
でも私は警戒を怠らない。
だって千早様は、お風呂に一緒できなかったことが悔しかったのか、さっきから擦り寄ってきて大変なのだ。
私が寝てからこっち入ってきたり……しないよね。
不審者を見るような眼差しでジーッと見つめていると、千早様と目が合った。
ニコッと笑ってくれたけど苦笑気味。
うー……さすがにジト目で見るのはやめようかな。
千早様も困るよね。
私は枕元に置いてあった電気のリモコンをいじって、ピッと明かりを消した。
――その時だった。