龍神様との恋愛事情!

綺麗…。

千早様の身体を黄金色の光が包み込み、その光が手を伝っておばあちゃんの身体にも広がっていく。

お母さん達にも輝きは見えているようで、私達三人は固唾を呑んでこの光景を静かに見守った。


これが、龍神様の力の輝き…?

とても神々しくて力強くて温かい光。

これを身体全体で受け止めているおばあちゃんは、いつの間にか穏やかな表情になっていた。


やがて、輝きは徐々に小さくなり一分と経たず光は消滅。

ゆっくりと千早様の手がおばあちゃんから離れる。


「お、おばあちゃん?」


恐る恐るお母さんが呼びかけた。

目を閉じていたおばあちゃんは声に反応して目を開ける。


そして、おばあちゃんがまず見たのは、目の前に佇む千早様の姿だった。


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