龍神様との恋愛事情!
千早様に答えてから彼女は私達の方へ向き直った。
「あたし朱美。よろしくね。ちなみに人間だから安心してね!」
天真爛漫。
彼女の笑顔を見て、ふとこの言葉が浮かんだ。
「沙織です。よろしく」
「香織よ。よろしくねぇ」
「沙織ちゃんに香織おばあちゃんか。やった!男ばっかでつまんなかったのよ!一緒に遊ぼうね、沙織ちゃん」
期待をこめた眼差しで見つめられながら、ガシッと両手を握られた。
「え?あ、はい」
ちょっと、気圧されてしまった。
「こら、朱美。沙織を独占することは許さないからね。沙織は私の妻になるんだから」
「ええ!?沙織ちゃん、千早様と結婚するの!?」
あうっ…千早様…!!
会う人会う人に自分の嫁宣言をしないでっ!恥ずかしい!