龍神様との恋愛事情!
「兄上~!」
肩を竦める千早様に、若月様が唸る。
そんな若月様の様子に柔らかな笑みを浮かべていた千早様が、ふと呟いた。
「私がここに残るとなると、塒山には誰を派遣しようかな」
「塒山はもともと白龍の管轄でしたよね?なら白龍を向かわせるべきでは?」
白龍。
それはつまり伊吹様のこと?
「白龍か…」
思案するように眉をしかめる千早様。
私はカレーの中に発見したエビを食べながら龍神様達の会話に耳をを傾けた。
それにしても、なんでエビが入ってるんだろう?
千早様はカニ鍋のカニを残してたから、エビもダメなんじゃ……。
まあ、私達が食べる分には問題ないからいいのかな。
千早様達、食べないみたいだし。