龍神様との恋愛事情!
「でも、なんで私…神様が見えたのかな…?」
別に、霊感が強いわけじゃない。
おばあちゃんは強かったらしいけど、私はお化け嫌いだから霊感なんてなくていいと思ってた。
十七年間の人生の中で、まだ一回も心霊現象とやらにはお目にかかったことがなくて喜んでいたのに………今さら?
しかもお化けじゃなくて神様?
「何だかなー」
溜息をついてお風呂から上がろうとした時だった。
ズキン
「っ…!な、に?」
左腕に一瞬だけ痛みが走った。
痛くなったところは、ひじから手首の間。
「もしかして、この痣(あざ)?」
私の左腕には小さな痣が一つある。
白い楕円形のその痣は、生まれた時からあるもの。
特に害はないし、放っておいたんだけど…。