龍神様との恋愛事情!
どうやら千早様は上がってすぐのところにいるらしい。
階段の先を見上げても姿は確認できなかったけど、声はしっかり聞こえた。
「君達、今日は帰ってくれないかな。今は誰とも一緒にいたくないんだよ」
千早様の声、トーンが低くて暗い。
まさか、落ち込んでる?
「ご気分が優れないのでしたら、それこそわたしがお相手致します。憂いを忘れてしまうほど、溺れましょう?」
「抜け駆けハンタ~イ!千早様はみんなの千早様よ!」
「あの…この日のために私は、伽の練習を致しました。何とぞ、私を抱いて下さいませっ」
一体、何人女性がいるの?
もしかしなくても、全員龍神様だよね。
そして皆さんの目当ては……千早様との子作り。
龍の雌は力の強い相手との子供を求めるって、こういうことだったんだ。