龍神様との恋愛事情!
咄嗟に出た言葉。
嘘は言ってないよね。
若月様に、呆けてる千早様を立ち上がらせろって言われて来たんだし。
「あら、若月様が。そうなのね。ではどうぞ。お上がりなさい」
優しく促され、私はゆっくりと階段を登った。
ギシギシと軋む階段の先、私を待っていた光景は――。
想像、よりも酷かった。
華やかな美女集団に囲まれた千早様の姿。
これは思った通り。
でも…。
「んっ、はぁ…千早様ぁ…」
甘い女性の声に、嫌でも聴覚が反応した。