龍神様との恋愛事情!
「黙れ、殺すぞ」
氷点下の温度をまとった伊吹様の言葉に気圧され、誰もが口を閉ざした。
伊吹様は静かにこっちへ歩み寄ると、私を押さえ込んでいる龍神様達に刀を向けて一言。
「お前らも斬られたいのか?」
彼女達は慌てて私から手を放した。
ふらついた身体を伊吹様が優しく抱き留めてくれる。
「命が惜しければ消えろ」
伊吹様の言葉は短い。
けれど、発せられる度に絶大な効果をもたらすようだ。
龍神様達は蜘蛛の子を散らすように屋形から出ていった。
「ありが、とう…ござ…います」
二人きりになったところで、伊吹様にお礼を言った。
「黙れ…」
さっきの「黙れ」とは全然違う、とても優しい響き。
伊吹様が私の額にそっと触れる。