龍神様との恋愛事情!

「………すまない」


私の傷を見つめる伊吹様の瞳は揺れていた。


どうして、伊吹様が謝るの?

あなたは私を助けてくれたのに…。


「目を閉じろ」


言われた通りにまぶたを下ろした。

涙に濡れた頬を撫でる伊吹様の指先の動きを感じる。

次に、力の入らない頭を支えられたかと思うと、突然唇が重なった。

唇に彼の熱い温もりを感じる。


温かい…何だろう…?

身体全体が伊吹様のキスで温められていく感覚。

温ま湯に浸かっているみたい。

痛みがわからなくなって、とっても身体が楽…。

安心する…。


キスが終わって、うっすら目を開けたら伊吹様の身体が白く輝いているのに気づいた。

この全身から溢れ出る光……おばあちゃんを治した時、千早様が発した金色の輝きに似てる。

もしかして、伊吹様は今、龍神の力を使ったのかな?

だから私の身体が楽に感じたの?


< 267 / 564 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop