龍神様との恋愛事情!
「あんなのって、お相手に失礼ですよ?」
「失礼なのは向こうだ。沙織は龍の雌がどれだけ奔放か知らないから、そんなこと言えるんだよ」
奔放…?
「私は一途に一人を愛してみたい。一夫一妻の君達には当たり前のことかもしれないけど、龍にそんな考えはないんだ」
えっと…まさか龍って…
「一夫多妻…?」
「違うよ。逆。多夫一妻」
はい…?
「うーん、少し違うか。龍の雌は力の強い相手との子供を求めるんだよ。だから、自分が気に入った強そうな雄との子を生むだけで、夫婦という概念もなければ結婚もしない」
それはまた…すごいお話ですね。
なんか、動物的?
「龍の雌雄の間に愛はない。でも、私は人間のように愛し愛されてみたいんだ。だから人間の妻が欲しい。龍の雌じゃダメなんだよ」