龍神様との恋愛事情!

「白龍様が、大好きだからですよ」


微笑みながら告げる、私の思い。


「あなたしか、見えないからです」


泣きそうになった。

私も、白龍様も。


「桜……っ」


「ん……ぁ…」


落とされた口づけは血の味じゃなかった。

雨に濡れたせいか、普段よりしっとりと感じた白龍様の唇。



「はぁ……桜が欲しい…」


優しく床に押し倒された。

覆いかぶさってくる白龍様がとても色っぽくてドキドキする。

胸が壊れてしまいそう…。


「今更欲しいだなんて、おかしいです。前に白龍様、言いましたよね。私は白龍様のものだと。なら、私の全てはとっくに白龍様のものなんですよ」


「そうか……。そう言ってくれるのか…お前は」


頬に、首筋に、鎖骨に接吻された。

誓いのように。

一つ一つが、特別な口づけのように。


< 455 / 564 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop