龍神様との恋愛事情!
「そんなに優しいと…また頼っちゃいそうで、嫌です」
「頼ってよ。そのための神様代理なんだから。私は頼られて嬉しいよ」
「ふふ…惚れちゃいますよ…?」
「なお良いね。心置きなく惚れてくれ」
半分冗談。
でも半分は本心。
私は少しだけ千早様に惹かれた。
「さて、送ろうか」
「ありがとうございます」
だいぶ慣れてしまった空中飛行。
短いその間に私は約束をさせられた。
「また何かあったら意地など張らずに私を頼るんだよ。いいね?」
「はい…」
素直に頷いた私の頬に、彼は軽く口づけた。
昼間も去り際にされたけど、今はなぜだか、恥じらいよりも嬉しさが勝(まさ)った。