龍神様との恋愛事情!
家に戻ったら警察が来ていた。
おばあちゃんも無事発見され、めでたしめでたし。
なら良かったんだけど…。
「大変だったのよー。私の家はここじゃないって騒がれちゃって」
翌日の午前中。
私は昨夜のおばあちゃんの様子をお母さんから詳しく聞いていた。
「家に戻ってきても、またすぐ出て行こうとして…家に帰るんだーってきかないのよ」
自分の家がどこだかもわからなくなってる。
家にいても、ここがどこだかわからないんだ。
私は食堂でカップ麺を食べながら沈黙した。
今、おばあちゃんはお父さんと一緒に居間にいる。
「このままじゃ、やっぱり早々に施設に入れないとダメかもしれないわ」
施設…?
私は耳を疑った。