龍神様との恋愛事情!
「ほ、本当に…プロポーズは相手をよく知って大好きになってからするんですよ?…って何やってるんですか?」
気づけば千早様は私の足を持ち上げていた。
「いやなに、すっかり足が冷え切ってるようだから…さすってやろうかと」
夜の風と空気に冷やされ、私の素足はもう感覚なんてなかった。
もともとの冷え性も手伝って、氷のようだ。
「大丈夫ですから、あまり触らなっ…ひゃあ!!」
「沙織?」
ダメ!足の裏は弱いの!触らないで…!!
いくら感覚マヒしててもゾクッとなる。
「まさか沙織…足が感じるのか?」
「え…?」
感じる?感じるというより、くすぐったい。
「ふぁっ…」
温かい手。
撫でてくれるのはありがたいけど…。
「んっ…あまり、足の裏は…やめて下さい」