龍神様との恋愛事情!
ちょっと気に入った程度と「愛し愛される」のとは愛情の大きさが違い過ぎる。
千早様はその辺をちゃんとわかっているのかな?
「確かに沙織の言う通りだね。私は君が条件に当てはまるから、妻に欲しいのかもしれない」
うわ…簡単に開き直られてしまった。
「私はそんなのお断りです。妻になってほしいなら、ちゃんと好きになってからプロポーズして下さい」
口に出してから私は我に返った。
「好きになってから?」
千早様が軽く目を見張る。
わ、私…なんか物凄く恥ずかしいこと言ってしまったような…。
「ふふ、沙織は可愛いことを言うね。好きになってからか。わかったよ」
面白そうに笑みをこぼす千早様。
本当にわかったのか怪しい。