龍神様との恋愛事情!
好き……なのかな。
気がついたことは、今のキスが嫌じゃなかったってこと…。
流されたんじゃない。
受け入れてしまった。
無意識に。
自覚した途端、頬がカァッと熱くなった。
「も…もう、帰ります」
「ん、そうだね。長居は身体に悪い。送るよ、裸足姫」
「………なんか、けなされたような」
「違うよ。可愛いねって意味」
どの辺が…?
ツッコミたかったけど、諦めた。
今は頬が熱くなるようなセリフは聞きたくない。
黙った私を抱き上げると、千早様は夜空へと飛翔した。