面倒臭がりの異界冒険伝

まぁこんな風に似たところの全くない姉妹なわけで。


それなりに長い間一緒に育ったはずなのになんて違いだろうかと偶に疑問に思ったりする。


「お姉ちゃん!これとこれどっちがいいと思う?」



適当な店に入って、無邪気に笑顔を振りまく杏奈の手には、赤とピンクの二種類の腕時計が置かれていた。



選んでという事だろうか?




…まぁでも、一つ言っておくとだ。


近くにいる異性及び同性を無自覚の上に攻撃力抜群な笑顔で被害者を出すのはやめた方がいいんじゃないだろうか。


報われなさすぎて哀れだと思わなくもない。




「あー……うん、どっちでも似合うんじゃないー?まぁ、あんたにはピンクが一番似合いそうだけど。…それで、どーでもいいけど、お使いは?」




熱い視線が集中してきたので、さっさとこの場を立ち去ろうと適当に思い出したことを言ってみたのだが、頼まれた物はもう全部買えたから大丈夫だよ、と明るく返されてしまった。




んー、どうしたものか。





< 2 / 24 >

この作品をシェア

pagetop