幸せをくれた君に
そのメールをきっかけに、俺たちは時折、会うようになった。


別に付き合うとか、恋人とか明確な形はとらないまま、なんとなく次に会う約束をかわし、ご飯にいったり、映画にいったり……そんな感じ。


もちろん、キスすらすることもなかった。


唯一は手をつなぐこと。



そして、お互いを知るため、いろんなことを話したいという君からの希望で、本当にいろんな話をした。


好きなもの、嫌いなもの、昨日見たテレビのこと。
それこそ小学生かと思うような小さな質問まで。

本当に久しぶりだった。

そんな風に、誰かと寄り添うこと。

理沙と過ごす時間が楽しくて、合コンからも足が遠のいた。

一晩の相手を求めることもしなくなった。

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