幸せをくれた君に
理沙、俺は今でも思うんだ。

なぜ、あの時、俺は君への想いを自覚しなかったんだろう。

もし、あの日、彼女と…
ミカちゃんとホテルへ行かなければ、彼女を抱かなければ、君との未来は、永遠だったのだろうか……。


二人の運命は、未来も寄り添えたのだろうか……。


すべては、俺の愚かさが招いたことだけど、けど、もし、過去へ戻れるのならば、俺は迷わず君と出会ったあの日に戻るだろう。


そして、翌日。

ミカちゃんの隣で目覚めた俺の携帯には君からのメール。

『神崎です。昨日は失礼しました』

ただ、それだけのメールに俺の胸は、高鳴ったんだ。
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