jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
完了すると、志音はどこか満足げな顔をしていた。
(可愛い。何やかんや言っても、やっぱり年下ね)
お姉さんぶった態度が滲み出ていたのだろうか、それを察知した志音は、すぐにきりりとした表情に戻した。
「わたしは、しゃくはち しおん。よろしく蕾」
しおんは雑誌の通り志音だろうが、しゃくはちはどんな漢字なのだろう?
やはり、尺八しか思い浮かばなかった。
わたしは志音との共通点を2つ見つけた。
1つは変わったフルネームだということ。
しかも名字と名前が連結していて、動きが連想できる。
わたしは、蕾が花咲く瞬間のイメージ、彼女は、尺八の音を極めることを志し、懸命に練習に励んでいるイメージが浮かんでくる。
2つ目は、黒髪だということ。
わたしは、ロングのセンター分けでかぐや姫のようだ。
志音は、同じくセンター分けでサイドはストレートだが、バックは短く無造作に散ばされていた。
わたしたちはきっと、お互いのことを綺麗だと思い合っているだろう。
自意識過剰かもしれないが、互いに埋まっている瞳は、飢えから悦楽へと変貌遂げているようにみえた。
「さぁ、改めて言う。やっと見つけたわたしの姫」
志音は再び手を差し伸べた。
手を重ねたわたしは、そのとき何の迷いもなかった。
「はい。王子様」
これが運命的なわたしたちの出会いだった。
(可愛い。何やかんや言っても、やっぱり年下ね)
お姉さんぶった態度が滲み出ていたのだろうか、それを察知した志音は、すぐにきりりとした表情に戻した。
「わたしは、しゃくはち しおん。よろしく蕾」
しおんは雑誌の通り志音だろうが、しゃくはちはどんな漢字なのだろう?
やはり、尺八しか思い浮かばなかった。
わたしは志音との共通点を2つ見つけた。
1つは変わったフルネームだということ。
しかも名字と名前が連結していて、動きが連想できる。
わたしは、蕾が花咲く瞬間のイメージ、彼女は、尺八の音を極めることを志し、懸命に練習に励んでいるイメージが浮かんでくる。
2つ目は、黒髪だということ。
わたしは、ロングのセンター分けでかぐや姫のようだ。
志音は、同じくセンター分けでサイドはストレートだが、バックは短く無造作に散ばされていた。
わたしたちはきっと、お互いのことを綺麗だと思い合っているだろう。
自意識過剰かもしれないが、互いに埋まっている瞳は、飢えから悦楽へと変貌遂げているようにみえた。
「さぁ、改めて言う。やっと見つけたわたしの姫」
志音は再び手を差し伸べた。
手を重ねたわたしは、そのとき何の迷いもなかった。
「はい。王子様」
これが運命的なわたしたちの出会いだった。