クリスマスの夜、星空の下で。
まぁ、いいや。

「陽は、星座とかに詳しいの?」

何気なく質問してみる。

「あんまり詳しくない。ただ、星が好きだってだけ。」

「ふぅん…そうなんだ…」

頷きながら答えていると。

「愛羅は?何がすき?」

ぇ?

「わ、わたし?」

「そう。なんか、あるでしょ?」

突然の質問に戸惑う私に笑いかけた陽。

しばらく考えてみたけど…

「ない、かな……ハハ。」

苦笑いをしながらそういった。

「…ふぅん。ないんだ。」

何か言われるかと思ったけど、特に何も言わない陽を不思議に思った。

「なんか…言わないの?」

恐る恐る聞いてみた。だけど。

「いってほしい?」

小さく笑ってそういわれた。

意外な答えに私は黙りこむ。

陽って…面白い。

そう思ったりもした。

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