プリーズ・イート・ミー
そんなことを想像すると、なぜか急に緊張してきちゃった。
えーと……あれ? 可愛い顔とか、どうやって作るんだっけ? 
どうしたらいいかわけわかんなくて、キュと口を固く結ぶ。
きっと不自然な表情になってると思うけど。

スマホの画面を見つめていた杏里ちゃんがパッと顔を上げ、こちらを見た。


「奈々子さーん、顔、真っ赤ですよ?」

「え? 何言ってんの?」

言われて頬に手を添えたら、たしかにそこは熱を持っていて……。
なんだこれ? 
なんで写メごときでこんな緊張してんだって、ひとりでうろたえていると、機械的なシャッター音が響いた。


「なんだか、照れてる感じが可愛いかったので、撮っちゃいました。」


ニヤニヤしながら杏里ちゃんがスマホを差し出してくる。

そこには写っていたのは、真っ赤な顔したわたし。

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