プリーズ・イート・ミー
「まさか」

ハハッて笑う桐谷さん。

「叱るのはお前がミスするからだろ。都合よく解釈すんな」


横からわたしの頭を軽く小突いて、笑い飛ばしてる。

でもやっぱり思うんだ。わたしのことちゃんと育てようとしてくれてたんじゃないかって。

ホントはわたしだって知ってる。
桐谷さんは仕事には厳しいけれど、誠実で信頼に値する人だ。
それがクライアントにも伝わるからこそ、実績に繋がってる。
わたしもそういうところは素直に尊敬してるんだ。


信号が青に変わる。
桐谷さんが、チラッと助手席の方に視線を送ってから言った。


「せっかく横にサンタ乗せてることだし。ふさわしい場所、通って帰るか」

「え?」

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