プリーズ・イート・ミー
車を降り、あたしは凝り固まった体をほぐそうと、うーんと伸びをする。
息を吸い込むと冷たい空気が鼻の奥をツンと刺激した。


「先に行っててください。あたしCD出すので」

「あたしも杏里と一緒にいるー」

「じゃ、キーよろしく」


冨樫さんがあたしの手のひらに車のキーをポンと置く。

そして男性ふたりはサービスエリア内のレストランの方に向かった。


あたしはトランクを開けて自分のボストンバッグを探る。


「あ、あれ? 何これ?」


なぜか荷物の中には、あたしのものじゃないものがまぎれこんでいた。

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