プリーズ・イート・ミー
「どうって?」

「気持ち、わかってんだろ? オレから見てても丸分かりだけど。あの子、隠せないっつーか、好き好きオーラ出まくってんもんな。つきあっちゃえよ。いいじゃん、可愛いし」

「たしかに可愛いけどな」


か、可愛いって言ってくれた!

冨樫さんの口からそんな言葉が聞けるなんて夢みたい……。

うわぁ……冨樫さん、そんな風に思っててくれてたんだ。
つまり少なくとも、嫌われてはいないって思っていいんだよね。


「良い子じゃん」

「まぁな。オレの話聞いて、何が面白いのかわからねーけど、やたらケラケラ笑ってるし」

「だろ? だったら、付き合ってやれよ。何か不満でもあんのか?」

「別に不満はないよ」


なんかドキドキしてきた。

てか、これって盗み聞きなんだけど。あたし、ここにいていいのかな。

そう思うものの、なんか緊張しちゃって足がうごかないよぉ……。そんな風に感じたそのとき。

冨樫さんはカレーライスを口にしながら、ごく普通のテンションで言った。


「不満はないけど……タイプでもない」

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