プリーズ・イート・ミー
ひゅぉおおおお……

って、まさに今、効果音付きでブリザードが吹き荒れた……気がした。

上から降ってきた聞き覚えのある声に、わたしの体はピキンって凍り付く。

しまった……って、杏里ちゃんも顔をしかめてる。


「なんか楽しそうだな、若宮」


これはもちろん嫌味で言ってる。
この声が誰のものか、そんなこと顔をあげなくてもわかってる。

まさに絶対絶命のピンチ。
いっそ、これこそ夢だったらいいのに……なんて、現実逃避していたら、場の空気を読んだ杏里ちゃんが口を開いてくれた。


「あ……あの、桐谷さんもいらしてたんですね。ははっ」

「ああ。もう出るとこだけど。しかし、お前ら声、でかすぎるぞ」


声って……。
いったいどこから話聞いてたんだろう。
わたし何て言ってたっけ? 間違いなく色々失言してるはずだ……。

ヤバいヤバい……どうしようどうしよう……と、そんな思考が頭の中をめぐっていたそのとき。



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