たった一つの願いをこめて
ミリアンはしばらく歩いていると、長いスカートの裾が少しだけ後ろに引っ張られる感じがして、
「何かしら?」
と思い振りかえりました。

するとそこには、まだ小さな男の子がミリアンのスカートの裾を持って、何も言わずにミリアンを見上げていたのです。
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