たった一つの願いをこめて
ルルは涙を腕で拭うとポニーを小屋の中に入れました。
ポニーは牛さんの隣の小屋で、木で出来た柵の隙間から鼻先を出してルルをジィッと見ていました。

カシャン・・・

鍵の音が静かな小屋の中に響きわたります。

「ポニーと牛さん。また明日、ね」

ルルは手をふりながら小屋を出て行きます。
その小さな後ろ姿が見えなくなるまで、ポニーの瞳はずっとルルを追いかけていました。
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