月の絆~最初で最後の運命のあなた~
カーテンの引かれた静かな部屋の中には、小さな寝息だけが存在している。
彼女を目にしたとたんに、怒りは消えていき、保護本能だけが残った。穏やかに心はなったが、耳だけは侵入者がいないかと神経を向けておく。
伴侶は安全でなくてはならない。
寝顔を見守りたくてベットへ近づこうと一歩を踏み出した瞬間、大きな音で携帯電話が鳴った。
「くそっ!」
小さく毒づいて、狼呀は電話に出た。