月の絆~最初で最後の運命のあなた~
耳元に彼の息がかかり、あたしは体を強張らせる。
暫くして、狼呀は口を開いた。
「俺は……人狼だ」
頭の中が真っ白になった。
人狼。
その言葉をうまく理解出来ない。
吸血鬼の天敵……宿敵としてよく映画や小説に出てくるから知っているけど、現実的じゃない。
だって、満月の夜に変身するなんて……。
黙っているあたしの心を見透かしたように、狼呀は呟いた。
「吸血鬼は信じられるのに、人狼は信じられないのか?」