月の絆~最初で最後の運命のあなた~



「ちょっと、下ろして! パンツが見えるったら……それに、どこ触ってんのよ!」


 狼呀の熱い掌は、あたしの剥き出しの太ももを掴んでいる。それも、お尻に近い位置を。


 そこから、まるで感染するか浸食するみたいに体が熱くなって、甘い痺れが全身に広がっていく。


「おい! 二度とマリアの血は飲ませないからな」


 あたしの言葉を無視し、レンに怒鳴って勝手に通話終了ボタンを押すと、自分のジーンズの後ろポケットにしまった。


 本当に、何様なの。


 昨日、効果はなかったけど、あたしは懲りずに叩いてやろうとして、彼がまだ上半身裸なことに気がついてやめた。


「もう、下ろし……きゃっ!」


 勢いよくふかふかのベッドの上に下ろされて、あたしは少しほっとしたけど、長くは続かなかった。


 狼呀が覆い被さってきたのだ。






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