ストロベリー・キス
ふわっと唇が重なった。
初めてのキスは、温かくて柔らかくて……。こんな甘い気持ちにさせてくれるんだ。
開けっ放しだった目が、自然にゆるりと閉じていく。
徹兄との優しいキスに酔っていると、突然何かが口の中に侵入してきた。
「俺からのクリスマスプレゼント。うまいか?」
うまいか? に一言に、それがさっき徹兄が口に入れたイチゴだと気づく。
ゆっくりイチゴを噛めば、口の中いっぱいに甘酸っぱさが広がった。
「うん、美味しい」
「じゃあ、俺にも味見させて」
再び重なった唇は、初めてのキスよりも甘く濃く。
聖夜の時間を、魅惑なものに変えていく。
「本当に私でいいの? 26にもなって子供だし、スタイルも良くないし」
「子供なのは知ってるし、どんな美玖でも、美玖は美玖だ。それにこれくらいのほうが抱き心地がいいし、ウマそうじゃないか」
たったひとつの願いが叶ったクリスマス。
神様。意地悪なんて言って、ごめんなさい。
そして、最高のクリスマスをありがとう───
Happy Merry Christmas!!


