冷たい瞳の王子様






「青羽さんだよ! あ、お、ば、さ、ん!!」





................








「えぇぇぇー!!」



びっくりしすぎて一瞬理解できなかった






なんで!?



あたしはすこしの間口が開いたまんまでしずくにケラケラ笑われた








「すごいでしょー! 感謝してよね!」





「ありがとう! ほんっとに嬉しい!!」






青羽さんと同じ高校なんて考えただけで顔が緩んじゃうよ!






でも......あたしはすこし悲しくなった......




あたしの気持ちが伝わったのか、しずくが聞いてきた









「どうしたの? なにが悲しいの?」






「だって......青羽さんと同じ学校いくには公立合格しちゃだめじゃん」






しずくとあんなに勉強したのに......










「大丈夫! 公立も奇跡的に同じ学校だから!」









「えええぇぇぇぇー!!!」





あたしはさっきよりも倍ぐらい大きい声で叫んじゃった














だってだって




「嬉しいー!!」








嬉しすぎて叫ばずにはいられなかったんだもん






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