奇跡が降る夜
「知ってるよ。一番好きな奴と過ごす日だろ?」


「……!?」


何!? 何て言った!?


おもわず見開いた私の目をじっと見つめる里見さんの顔が真剣になって、ゆっくり近づいてくる顔に無意識に目を閉じた。


だけど、想像とは違い、


「冷たっ」


降ってきたのはひらひら舞う雪で、正面にいたハズの里見さんは既に歩き出していた。


「キスされると思った?」


隣に並んだ私に意地悪っぽく言う里見さん。


あんなタイミング、誰だってそう思うし。


「キスされたかったら早く俺を好きになれよ」


そう言って、私の手を握ってポケットに入れられた。


静かに降る雪とまだいくつか点灯しているイルミネーション。


聞こえるのはドキドキと脈打つ鼓動。



私は今、クリスマスの奇跡を感じている。


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