奇跡が降る夜
「あ、やばい。ミントが足りなくなりそう」


ゼリー担当の人から悲痛な声が厨房内に響く。


「あ、私、もらってきます!」


ちょうどオーブンに入れて待ちの時間、貰って帰ってくるまでには少し時間がある。


周りを見渡しても自分の仕事にいっぱいの人ばかりだし。


スマホだけを手に、急いで店を出た。



「さむっ!!」


2号店に取りに行く旨を電話して外に出た瞬間、刺すような寒気に身体が震えた。


それもそのはず、コックシャツのまま出てきてしまったから。


2号店までは歩いて7分。


んー、もういいや。走れば大丈夫!


< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop