頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
数日して、どしゃ降りの雨の日。
「学校寒いし家で勉強したいな~…」
ポツリと溢した紬の言葉。
確かに暖房設備がしっかりしてない学校は、かなり寒い。
こんなんで風邪引くのヤダし、俺んちの方が絶対に温かい。
「俺んち来る?今日…夜までみんな仕事でいねーし」
「じゃあ、そうしよっかな。あっ、でも!勉強するんだからねっ」
「分かってるっつーの!紬の期待してることはしてやんない」
「期待してるのは風真でしょ!」
ムキになるとこもかわいい。
俺んち来るのは大歓迎なんだけど………
果たして俺の理性がちゃんと持ってくれるかどうか…。
「テスト勉強嫌いだけどね……風真となら頑張れそう」
「……あっそ。俺は勉強なんて大嫌い」
柔らかく微笑んで、小さく呟いた紬に俺は照れ隠しで素っ気なく返す。