頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



ザァー………


飽きずに降りしきる雨。


よくまぁこんなに雨降るな……。


「もーヤダー……ブレザー濡れちゃった…」

「風邪引くから脱げば?乾かしとこ」

「へっ!?」

「いやっ、あー……俺のパーカー貸すから!」

「うっ、うん………」


傘差してたのに制服が見事に濡れた俺と紬。


なんで幼なじみなのに、こんな気まずい空気になってんだよ。


これはきっと……紬も俺も変なこと考えすぎなだけで…。


「ふ、風真?パーカー貸して?」

「んっ?あぁ、ごめん。取ってくる」


紬にはサイズが大きいであろうグレーのパーカー。


幼稚園くらいまでは紬の方が背大きかったよな~。


それが今じゃ真逆。


アイツの変わんないとこは強がりで負けず嫌いなとこだけ。


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